第2サティアン
第6サティアンのある第2上九を離れ、第2サティアンのある第1上九に向かう。第2サティアンは第1および第6サティアン同様、教祖の個室がある。この棟ではキリスト・イニシエーション(大量のLSDによる幻覚体験)が行われ、たくさんの犠牲者を出した。また2件のリンチ殺人事件も発生している。
第2サティアン外観。数多くのサティアンの中でとりわけ血に染まった棟である。
1階のイニシエーションルーム。
やはり壁がシールド化されている。
強制捜査で穴が開けられた鉄柱。捜査当時オウムは鉄柱の中に拳銃や薬物を隠した。
2階。これがあのキリスト・イニシエーションで使用されたシールドルームの一つである。広さは2畳。信者たちはワイングラスに入れられたLSDを飲んだ後、この個室に入り様々な幻覚体験を味わう。当初、LSDの量が多すぎたためか信者がかなり死亡している。
1 シールドルームの天井。トリップに入ると明かりは消される。また、壁には外から中の様子が伺えるように、中の人間が気が付けないほどの小さな小窓が存在する。
麻原の個室近くにある大部屋。落田さんが殺害された現場。強制捜査当時は麻原のお気に入りの3人の少女(出家者)のために使われていた。
第2サティアンには地下があり、またその下に秘密の地下が隠されている。
秘密の地下内部。天井がやたら低い。
ここ地下内部にもリンチ殺人事件が発生している。
洗脳、殺人、毒ガス製造、銃器製造・・・取り壊されつつあるサティアン群にオウムの狂気は生々しく刻まれていた。今はもう跡形もない平地と化している。今回掲示した写真資料はオウム問題、およびカルト問題研究に大いに役立つであろう。・・・今でもカルト宗教が蔓延する我が国で2度とこのような狂気が行われないなどと誰が言えるであろうか。いつの日か破壊カルトが根絶されることを願い、この資料を永久保存とする。