次亜塩素酸活性化装置
HYCAS-202A
・ 特 徴、 仕 様 ・ 概 要 グ ラ フ @遊離残留塩素存在比 A炭酸Ca溶解度と酢酸濃度及びpH B各消毒法でのエンドトキシン変動 C透析装置の洗浄消毒コストの比較 ・ 使用文献 ・ 学会発表等 ★活性水コスト比較計算へ★ HYCAS-102A
HYCAS-102Aは新しく開発された透析液配管ライン用消毒システムです。
特 徴 仕 様 ●より強力な消毒効果と使用薬剤の大幅削減 外形寸法 : 約450(幅)×1,600(高)×750(奥)mm ●エンドトキシンの低減 質 量 : 約100kg ●装置内炭酸カルシウムの除去 電 源 : 100Vac 50/60Hz ●金属部分の錆の軽減 消費電力 : 約150VA ●水洗・消毒の費用の大幅削減 周囲条件 : 室温5〜35℃ 90%RH以下 ●環境にやさしく排水処理装置への負担も軽減 適用規格 : JIS T 1001〜1002準拠 給水条件 : RO水 20g/分以上 給水圧力 : 0.1Mpa〜0.3Mpa(約1〜3kg) 供給能力 : 20g/分
概 要 下のグラフ@に示しますように、次亜塩素酸ナトリウムは、アルカリ性の液で、水で希釈しただけでは 殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)成分は、数%しか存在しませんが、液のpHを酸性側に調整すること により成分の大半が殺菌力の強い次亜塩素酸(HClO)となります。 これによって、少量の次亜塩素酸ナトリウムで強力な消毒が可能になります。
グラフ@
更に下のグラフAに示されているように、pH調整剤として使用する酢酸濃度を0.05〜0.1%と することにより炭酸カルシウムの溶解度が上がり、炭酸カルシウム除去の必要もありません。
グラフA
下の表とグラフBは、残留塩素濃度10ppm、pH3.2〜3.5の次亜塩素酸ナトリウム活性水で 溜めおき消毒したときの細菌培養結果とエンドトキシンの変動を各消毒法と比較したものです。 なお、次亜塩素酸ナトリウム濃度が低濃度で、かつpH調整剤に酢酸を使用しているため、接液する 金属部分の錆の発生も、ほとんど見られません。
グラフB
そして気になるコスト面ですが、下のグラフCに示したとおりHYCAS−102Aは、薬剤使用量を大幅に |
削減するとともに水洗時間が短くてすみます。 |
そのため従来の洗浄・消毒方法に比べるとトータルコスト低減が実現出来ます。 |
使 用 文 献 | |
1、 | 第13回ハイパフォーマンスメンブレン/次世代人工腎研究会 1998年3月15日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水による透析装置の洗浄・消毒効果 | |
虎ノ門病院 腎センター 血液浄化療法部 柴田 猛、他 | |
2、 | 医科器械学会叢書1.滅菌法・消毒法第1集 W薬剤による消毒 145頁 |
3、 | 第6回 機能水医療研究会 1999年5月29日 |
4、 | 第44回(社)日本透析医学会学術集会・総会 1999年6月27日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水の洗浄・消毒効果の検討 | |
虎ノ門病院 腎センター 血液浄化療法部 田中浩司、他 |
次 亜 塩 素 酸 活 性 化 装 置 に 関 す る 学 会 発 表 等 | |
1 | 第13回 ハイパフォーマンスメンブレン/次世代人工腎研究会 1998年3月15日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水による透析装置の洗浄・消毒効果 | |
虎ノ門病院 腎センター 血液浄化療法部 柴田 猛 ほか | |
2 | 第4回 HDF研究会 1998年11月 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水による透析装置の洗浄・消毒効果 | |
虎ノ門病院 腎センター血液浄化療法部 柴田猛、田中浩司、原茂子、山田明、三村信英 | |
3 | 第6回 機能水医療研究会 1999年5月29日 |
4 | 第44回 (社)日本透析医学会学術集会・総会 1999年6月27日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水の洗浄・消毒効果の検討 | |
虎ノ門病院 腎センター 血液浄化療法部 田中浩司、他 | |
5 | 第45回 (社)日本透析医学会学術集会・総会 2000年6月17日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水のカプラー洗浄に対する消毒効果 | |
八戸市立市民病院 小橋秀一、他 | |
6 | 第46回 (社)日本透析医学会学術集会・総会 2001年6月24日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性化装置の開発 | |
虎ノ門病院 腎センター血液浄化療法部 堤 秀城、他 | |
7 | 第47回 (社)日本透析医学会学術集会・総会 2002年7月19日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性水の一考察 | |
ツルマじんクリニック 田中力男、他 | |
8 | 第47回 (社)日本透析医学会学術集会・総会 2002年7月21日 |
演題:次亜塩素酸ナトリウム活性化装置の使用経験 | |
医療法人望真会古作クリニック 米川幸一、他 | |
他 | 平成11年度NEDO地域コンソーシアム研究開発事業 「次亜塩素酸ナトリウム活性化装置の開発」サイテック冠汗イコー電機・ホーユーテック |
国際技術情報誌M&E 2002年2月号88頁 「次亜塩素酸ナトリウム活性化装置の開発」セイコー電機 志摩清隆 |